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基本、自分日記です。

真夏の山は気分壮大に!6回目の山は石鎚山。

今年6回目の山は、新型インフルエンザの影響で昨年中止になった四国・石鎚山。西日本最高峰の1982M。

今回もH君が幹事役。
当初は3人で行く予定が、I君嬉しい福岡転勤決定で、引継ぎ多々のため、参加できず。二人での四国行きと相成った。
小郡で落ち合い、一路、大分県は佐賀関へ。フェリーに乗るためだ。
佐賀関から愛媛県佐田岬の三崎港まで。国道九四フェリーで1時間10分。真夏の海と空は青く澄んでいて気持ちが爽快、壮大になる。

三崎から松山まで3時間くらいだったろうか?
まずは、道後温泉へ。

道後温泉本館」〜この周辺、10年位前に出張で来たときに比べ大きく変わっていた。開発され、整備されて温泉街の雰囲気が出ていた。

湯の後には、二階席(写真・上)でくつろぐ。

その後、重要文化財である建物を案内してもらえた。大正、昭和の天皇もここで温泉を愉しんだとか。文豪・夏目漱石も松山時代にここを利用したそうで、「坊ちゃんの間」として再現された部屋(写真・上)もあった。


石鎚山は、西日本最高峰の1982m。
6時前に松山市内のホテルを出て登山口まで2時間ほどで到着。
すでに多くの車がやってきている。
夏の快晴の朝。石鎚山も目の前。
整備された登山道は老若男女を迎え入れる。



夏の山は気持ちいい緑と青。そして夏の白い雲。
頭上には、次々にジェット機が飛び交い、飛行機雲を作っていく。


山頂に到るラストの場面で鎖場がある。
これが唯一の難度の高いポイント。
二ノ鎖場は、いいとして三ノ鎖場が厳しかった。
ほぼ直角の68mを鎖とわずかな足場でよじ登っていく。
スリル満点。途中で息が切れる。休憩を挟んで一気によじ登ったら頂上。

山の天気は変わりやすい。
快晴だったのに、ガスが出て、残念ながら眺望を得ず。

夏山や雲湧いて石横たはる(正岡子規
夏山やよく雲かかりよく晴るる(高浜虚子


下山後は、高知県に位置する「木の香温泉」でしばしの疲れを癒す。
露天風呂に浸かりながらにわか雨に濡れる。
今夜の宿は、今治。初めて行く。
今治が、人口比に対しての焼き鳥店の数が日本一だって知らなかった。
焼き鳥王国??
で、驚いたのが、焼き鳥を鉄板で焼くのである。H君は蒸す感じだと言っていた。まあ話の種である。注文すると焼き鳥は3本出てきた。「バラ250円」と書いてあり、高いな〜と思ったら、3本で250円なのである。3人で来いということか?

看板にかいてある「せんざんき」とは名物の鶏の唐揚げのことである。
これは美味かった。

街を歩いていて、焼き鳥店、そう多くはなかったが…
すし屋の方がずっと沢山あったような。ここは港町であるしね。
ところ変われば…である。それにしても懐かしい思い出の街という感じの今治であった。時が止まったような。


今治ラーメン」なるものもあった。
スープは魚の出汁なのだそうだ。


しまなみ海道は、予想以上に素敵なところだった。
青い海、青い空、緑の島。地中海のようなと思ったが、ガイドブックには日本のエーゲ海…なる記述が。
柑橘系の果物も豊富、瀬戸内の魚も豊富。

多くの美術館など文化施設も多い。
生口島瀬戸田に生まれた日本画家・平山郁夫先生の美術館は、予想以上に立派なものであった(写真・下)。

平山先生の生い立ち、軌跡がよく分かる。
小学生の時の絵と中学生になってからの絵との差。驚くほどに上手くなっておられる!こういう変遷が面白い。


しまなみ海道」散策は、今回の旅の大きな収穫であった。
観光地として、大いなる可能性を秘めた場所である。


それにしても山を案内してくれ、往路500キロ、復路500キロを運転してくれたH君へは大感謝である。
夏の山に、海の魅力も加わった。