今週の読書―学問のすすめ
福沢諭吉「学問のすすめ」―ビギナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)
- 作者: 福沢諭吉,坂井達朗,佐藤きむ
- 出版社/メーカー: 角川学芸出版
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: 文庫
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ということで、現代語訳を出張中に読了。
「門閥制度は親の敵でござる」と福澤は言った。封建体制の江戸時代を忌み嫌う福澤が、勉強を重ね、西洋の民主国家の仕組みを根付かせようと学問することの意味を平易に説いた。実学という考え方。ミドルクラス(中間層)の養成による国づくりが述べられる。また人間が生きる意味を、新時代にはこれまでと違って可能性が大いにあることも説く。人間は生きた痕跡を残せと。機会をとらえ、幕末から明治にかけて欧米を旅した福澤の洞察力、分析力、構想力の凄さを垣間見た。在野における明治の偉人である。
9日は大阪でひと仕事して、夜には東京着。
博多から大阪経由、東京への新幹線の旅は少し疲れる。
東京出張は、夜独りになれる貴重な機会。
美味いものをデパ地下で仕込み、ついでにお酒も。
今宵は、ワインを購入。一夜の宿で独り酒。
ゆっくりと本でも読みながら、自分だけの時間。これも至福也。
食事後のお散歩は「青山ブックセンター」。
およそ1時間半の本めぐり。衝動的に4冊購入。
翌日は、朝から昼過ぎまで5件訪問。来年のモーターショー案件での訪問。中央省庁の予算執行は厳しい状況。
夕方、日本橋で開催中の「柳原白蓮展」へ。
柳原白蓮(びゃくれん1885-1966)は歌人で、諦めていた恋の情熱にすべてを捨てて身を委ね再出発した悲劇のヒロイン。
筑豊にある旧伊藤伝右衛門邸が、最近、脚光を浴びているが、白蓮は伝右衛門の妻で、彼への絶縁状を新聞に掲載しセンセーションを巻き起こした。http://www.iizuka-cci.org/tiiki/kankou/itoutei/byakuren.html
もともと白蓮のことを余り知らなかった小生。いい機会になった。今、東京で開催中の「フェルメール展」「大琳派展」は行けずに次回のお楽しみとなった。