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基本、自分日記です。

ジョン・エベレット・ミレイ展・・・色彩が豊か

久しぶりに北九州市立美術館本館へ出かけてきた。
開催中の「ミレイ展」を観た。
 【オフィーリア】
英国ヴィクトリア朝の「ラファエル前派」を代表する画家だが、日本での馴染は余りない。そんな画家の展覧会を決行した同館には敬意を表したい。すでに、5万人が入場している。同館は7万人を目標にしているそうだが、達成するのではないだろうか。


今回の目玉がシェークスピアハムレットに題材を採った「オフィーリア」。濃い緑に色鮮やかな意味が込められた花の数々。そこに若い美しい女性が、口を半開きにして川に流されている様は、観る者を動揺させる。芸術は心を揺さぶる道具である。ミレイの作品は、物語の一番面を切り取ったものが多く。その瞬間に立ち会う我々は心を揺さぶられる。
色彩も濃厚で、圧倒する。耽美主義といわれる所以か。


ミレイは著名な批評家ジョン・ラスキン夫人のエフィーと恋に落ちて、後に8人の子をもうけたことを本展で初めて知った。



美術館をあとにして、久しぶりに若松へ市営若戸渡船で渡った。

懐かしの若松である。
30年ほど前に、少しだけ住んでいた。
若松と戸畑の間に横たわる洞海湾を結ぶのは若戸大橋のほかに市営の渡船だ。
あの頃、運賃10円を箱に入れて乗ってたような記憶があるが、今回は自動券売機に100円を入れる。
わずか3分ほどの「船の旅」に昔の記憶も蘇る。

商店街を歩く。街は綺麗になっている。特に橋の袂は整備されていた。
しかし、夏休みの土曜の夕刻なのに、ご他聞にもれず静かで寂しい。
シャッター通りにもなりつつある。歴史もあり、海のある街だから物語を生み出せる材料はありそうだが。
【看板は威勢がいいが】

【街中で井戸発見!】



【何故かおかしい】