今週の読書
- 作者: 守屋洋
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 1984/10/01
- メディア: 文庫
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今週の朝の読書は、守屋洋先生の「孫子の兵法」。
先生の「論語」「老子」「韓非子」を読んできたが、一番共鳴したのがこの「孫子」であった。
勝つこととは、何か。勝つためには、何をすべきか。
戦わずして勝つことが最善の勝利・・・そのために「彼を知り己を知れば百戦してあやうからず」武力ではなく、頭脳で戦うことを言う。
また、勝算がなければ戦わない。
理想は「安全勝ち」である。
自らの態勢を勝てるものに整えてから戦う―勝てると見極めて戦うのだ。
「勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求む」。
気に入ったフレーズは「兵は拙速なるを聞くも、未だ巧の久しきを見ざるなり」。短期決戦によって一気に勢いを持って早期収束をはかることである。
肝に銘じておく考え方が詰まっている。
ちなみに武田信玄の「風林火山」も孫子の兵法からのものと知った。
疾(ハヤ)きこと風の如く、徐(シズ)かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く・・・孫子では「知りがたきこと陰の如く、動くこと雷テイの如し」と続く。