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基本、自分日記です。

新緑の京都へ

昨日の午後、広島で一件仕事をし、夜には京都に入った。
今日は、先ごろ終了した展覧会の出品者へのお礼が用件である。
博物館の皆さんといっしょだ。

この時期、修学旅行の学生があるものの、祇園祭まで閑散期だそうだ。


そんな、割合のんびりした京都。
新緑がここも美しく、目に気持ちいい。


まずは大徳寺(上・写真)。
一休さんで馴染みの京都五山のひとつ。
格の高い臨済宗の禅寺である。


お礼の後には、特別拝観時以外の日には観られないお寺のなかをを見せていただいた。
長谷川等伯狩野派の襖絵など、遠い昔の芸術をきちんと保存されている。
大変な労力と資金が必要である。
文化財の保護―頭が下がる。
話しに出たのが、庭の苔が恐らく酸性雨のせいで無残にも消えていっていること。村田珠光が作らせた庭も苔が大半、無くなっていて悲しい有様だ。


午後には、初めて高雄の栂尾高山寺へ出向いた。
高山寺は絵巻「鳥獣戯画」で余りにも有名なお寺だ。
烏丸四条から北へ北へ、タクシーで30分。


お寺の近くの川は、白いしぶきをあげて水が豊かに流れ、山深い里の木々の新緑は光に当たって、反射して眩しい。紅葉の頃を想像するのも、また楽しい。
こちらでも、お礼のあとに拝観させていただいた。



街中に戻って、今週まで開催の「源氏物語千年紀展」を高倉の京都文博で観る。〜恋、千年の時空(とき)をこえて〜がキャッチコピー。

会場の人物系図パネルによると光源氏が関係した女性は横線で繋がっているが、数えてみたら12人だった。何ということ!OH MY GOD!
会場を訪れているのは圧倒的に老若女女である。


源氏物語が、当時以来、如何に多くの人々によって絵画や文書でなぞらえているかに驚いた。
一方では、仕事柄、企画構成や出展先がやけに気になったものだ。
福岡市美術館九州国立博物館からも出品されていた。


文博をあとに、列車の時間まで「錦市場」散策。
今回も、漬物、だし巻き、ちりめん山椒・・・などを買ってしまった。
どこも市場は、僕にとって見慣れぬモノが満載で楽しすぎる。
 (錦市場