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基本、自分日記です。

「中島宏作=青瓷彫文壺」

昨夜から朝にかけて、台風4号の影響で風雨が強かった。
夜が明けても、月曜は雨が夕方まで降りしきった。


今日の出会いは「中島宏先生」。
昨年、人間国宝に認定された武雄在住の青磁作家だ。
九州では現存作家で3人目の人間国宝である。


「雨過天青(うかてんせい)」
〜中国では雨の後の澄んだ青空を表現する青い磁器。
中国で珍重される翡翠のやきもの的な表現でもあろう。
青磁の色を出すのは大変難しいという。
あえて、その難しい青磁に挑戦し続けた攻撃的、作家。
今や「中島青磁」といわれる。


本格的に先生と出会ったのは、7−8年前だろうか。
攻撃的な性格の中に、細やかな気配りもあり、ずっと年下の僕にも気を使われる。


先生の応援団の一人でもある僕は、その他の応援団たちと展覧会を仕掛けた。
「流れに乗る」とは、中島さんのための言葉かもしれない。
立て続けに様々な賞を勝ち得ていかれた。


そして、昨年は遂に「人間国宝」に。
しかし、攻撃的作家は歩みを止めない。


今日は、新しくできる銀行の本店のエントランスへの先生作の陶板壁(青い道)完成に伴う銀行頭取との対談企画でお見えになった。


ひと仕事を終え、また新たな闘志を湧き立たせる中島さん。
飽くなき創造のエネルギーが中島さんの体から沸々と湧いて出る。

この激しさに近づける僕は、幸福だと感じる。