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基本、自分日記です。

忘れられない画家 忘れられない絵

鴨居玲(かもいれい)…なんとも妙に響きのいい名前。
そんな名前と暗い画面に吸い込まれたことで記憶にある画家だ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B4%A8%E5%B1%85%E7%8E%B2


小倉で、その鴨居玲の回顧展が開かれている。
25年前に57歳で生涯を閉じた。鴨居のいろいろなことを知った。
長崎生まれと勘違いしていた。彼の父親がそうだった。

暗い画面に、心身ともに“うずくまる”ような登場人物。
その人物の内面の何かを探ろうとしてしまう。
成長を得ようとスペインに渡るが、苦悩したようだ。
スペイン時代の絵は晩年のゴヤの暗さである。

ゴヤの様なカリエールの様な…しかし、鴨居なのである。
オリジナリティの画家は、一層のオリジナリティを追及し苦悩するのだろうか?自殺騒ぎも起こし、早世してしまう。

暗い絵が並ぶ中に「鴨居ブルー」というような胸に来る青で描いたゆがんだ「教会」という絵が印象的だった。