旅 街 人 美

基本、自分日記です。

夏休みの読書

梅原猛、日本仏教をゆく

梅原猛、日本仏教をゆく

愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

某新聞の夕刊コラムにNHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」のことが出ていた。まさに意を同じくした。
コラム氏は、なぜゲゲゲを好んでいるかの答えを「あのドラマには真摯に仕事をやっている人間が出てくるから」「殺人事件や色恋沙汰がなくても立派にドラマが成り立つ」と書いていた。

スタートの頃は、見たり見なかったり。
ある種、自伝モノ(正確には、このドラマは自伝モノではなく、ゲゲゲの女房から見た水木家のドラマだろうが)は、はじめの頃は、苦労話が面白かったりで、水木しげる氏の漫画家デビューまでの悪戦苦闘を横目で見ていた。


このドラマの中盤、夏頃になって、登場人物それぞれが、一生懸命に考え行動している姿に惹かれるようになった。なによりも妻で母で嫁であるゲゲゲの女房の一生懸命さ、真摯さである。こないだ見た映画「沈まぬ太陽」では、同僚に替わって事故機に乗る客室乗務員役でちょっとだけ出ていた女優・松下奈緒が、そんな女房役を好演している。あの目がイイ。


朝7時45分にBSで見るが、見逃したら週末にまとめてやっているのを見る。ドラマを連続してみるのは久々。


子供の頃、「巨人の星」などスポ根マンガ好みだったが、鬼太郎も興味深く読んでいた。時代共感もこのドラマにはある。


それにしても僕らにとってお姉さんアイドルだった竹下景子や古手川裕子がおばあちゃん役というのが感慨深い。
ちなみに新聞によると、このドラマの音楽担当の窪田ミナさんは北九州の出身で、水木氏の出身地山陰と小泉八雲(ラフカディオハーン、アイルランド人)との関係から発想し、ドラマの音楽にアイリッシュケルト系の音楽が使われるとか…面白い。


そうそう、フロムの「愛するということ」−この朝ドラに合い通じるところがあるのではないか…