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基本、自分日記です。

国際政治学者の啓蒙書

本質を見抜く「考え方」

本質を見抜く「考え方」

「考える」というために必要な技術や「考え方」を指南。

情報収集し、何か価値あるもに変えていく作業のなかで押さえておくべきこととして、著者は『情報を積み上げ、それを磨いていく方法を情報論では「インフォメーションをインテリジェンスに変える」という言い方をする。文字通り、「情報」を「英知」に変えるために、自分でやらなければいけない、最も重要なプロセスである。』と指摘。


また、物事を決する時に時々生まれる「どうしようか?どっちにしようか?」のような時に『宙ぶらりんに絶える』ことを英国の軍事評論家の言を引用する―『物事がいずれにも決しない状態に耐えるのはとてもつらいことである。そのつらさに耐えかねて“死に至る道”(後先考えずに飛び込んでしまう衝動的な行動)に逃げ道を求めようとするものは昔から国家にも個人にもあった。しかし、このつらい「宙ぶらりん」の状態に耐えることこそ、可能性の明確でない勝利の幻想を追い求め、国家を灰燼に来せしめるよりは、はるかに優れた選択なのだと銘記すべきである』


あと、「早く見つけ、遅く行動する」…というのも面白い。
最小限コストで決め込む「ベスト・タイミングを待って決する度量、能力・強い神経」の養成も重要と説く。