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基本、自分日記です。

福岡アジア美術館「アジアとヨーロッパの肖像」

    
【ジョフラン婦人−ナティエ】     【麗子立像−岸田劉生

アジアとヨーロッパのそれぞれの視点で肖像画をとらえた展覧会を、アジ美で観た。
本展は、アジアとヨーロッパが接する以前から現代までの人物像をどう描いたか辿っている。また、アジアが油彩を、ヨーロッパが浮世絵の技法を用い自らを表現することの意味も紹介している。「アジアとヨーロッパの出会いがもたらした人間像の多様さは驚くべきものです」と、本展チラシに記載されている。

美術展というよりも、歴史的博物館的展覧会のように受け止めた。
自分レベルの鑑賞者にとって肖像画は、その人物のプロフィールに興味を抱く。と同時にモデルと画家との関係性にも興味がいく。
というわけで、本展のように小難しい肖像画展は自分にはアカン★


肖像画と言えば、この3点。

【見知らぬ女】クラムスコイのこの絵は、モスクワにあるが福岡で2度お目にかかった。絵の前を通り過ぎる。彼女の目と僕の目はいつまでも離れない。奇妙な感覚に陥る。

【イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像】ルノワールのこの絵は、チューリヒにあり、週に2、3日しか公開されていない。運よく出会えた。有名な絵だがお目にかかる機会が少ない。ルノワール肖像画は、モデル次第だといつも思う。

真珠の耳飾りの少女(青いターバンの娘)】ハーグにあるフェルメールのこの絵は、大阪と東京で2度お目にかかった。映画にもなったこの絵のモデルのこと。画家との関係性から興味深いものになっていった。http://www.gaga.co.jp/cinema/pearl/