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基本、自分日記です。

読書−も人との出会いなり

木のいのち木のこころ〈天〉

木のいのち木のこころ〈天〉

出張中に読了。
代々、法隆寺に仕える大工(宮大工)の家に生まれた西岡常一さん(故人)の職人仕事に対する考え方や職人の教育の仕方を聞き書きで綴った書物。読書は会ったこともないし、そういう機会もない人をつないでくれる。この本が西岡さんとの出会いを実現してくれたのだ。



「百工あれば百念あり、これをひとつに統(す)ぶる。これ匠長(しょうちょう)の器量なり。百論ひとつに止まる、これ正なり。」
「木の癖組みは工人たちの心組み」
法隆寺が造られた1300年以上も前の木(しかも檜)で今も建っていることの驚き。木の癖やどの部分をどこに使うかなどを熟知した先人の知恵、職人の知恵に敬意を表する。美しい法隆寺の姿をこの本を読んだために、久しぶりに見に行きたくなった。
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~JFOA/douyuu/299.htm