また一味二味違った オペラ「カルメン」
今夜は、オペラ「カルメン」を鑑賞。
スイスのローザンヌ国立歌劇場による作品。
ローザンヌは、フランス国境に近く、フランス語圏である。
かつてローザンヌの駅で途中下車した時には、そこに在住だったオードリー・ヘップバーンを思ったものだ。
さて、オペラ「カルメン」は、フランス人ビゼー作だから、舞台はスペインでもフランス語によるオペラである。
今回は年代を原作よりも80年近く後ろにして、1930年代の設定になっていた。
全4幕の舞台美術、照明が斬新。シンプルでインパクトが強い。
第4幕の舞台のイメージは「白」。
却って闘牛による血、殺人による血をイマジネーションで際立たせる効果抜群。さらにカルメンの派手な動き、群集の大きな動き―ダイナミックな舞台になっていた。
もちろん、カルメン役のノラ・スルーズィアンはじめ歌手の歌が上手く、迫力満点なのは言うまでもない。
ということで、今回の公演はこの秋の福岡でのオペラ公演でも秀逸のものとなった。