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基本、自分日記です。

今週の読書

守屋洋先生「新釈 老子
今週も守屋先生の中国思想から「老子」を読んでみた。
「柔よく剛を制す」「大器は晩成す」「上膳は水の如し」など老子にも有名な言葉は多い。
老子が生きた時代は戦乱の混乱した時代。
その中での現実を生きる庶民の知恵だそうだ。
処世術ともいえ、読んでいて力がでない感じ。

世界は相対的である。
そんな中、身を処するには静かに底に居て、世の中を窺い、平静に生きていくべしという考え方のようだ。
謙虚に冷静に、欲を出さず、流れを知り、流れに任せよと仰っているようで、面白くない。


宮下奈都著「スコーレNO.4」
新刊書は、大体、新聞の書評でチェックする。
この本も昨年、チェックしていたもの。久しぶりの小説だ。

3人姉妹の長女・麻子の中学、高校、大学、社会人の4つの時代を恋愛、家族、職場を絡ませ展開する。途中から、面白さ、共感が増し、一気に読んでしまった。


今年一番、気に入った本かも。
少女が大人になるまでに恋する4つの様子を丁寧な文体で描いていく。恋する心の場面など気恥ずかしいが、気になるのは、懐かしさの故?

「この人が私の絆創膏になってくれると信じてみたくなった」〜今も乙女たちは、こんな風に思うのだろうか?


「ヒロインの成長を丁寧に、静かに、そして淡々と描いていくだけなのに、これほど力に満ちた小説も珍しい。とても美しい小説だ」―新聞の書評の通りで、それ以上の事など書けない。

スコーレNo.4

スコーレNo.4


【来週の読書計画】来週も出張中に読もう!
1、文章の書き方
2、幸せはいつもちょっと先にある
3、韓非子