旅 街 人 美

基本、自分日記です。

久々にいい小説に巡り合った

マチネの終わりに

マチネの終わりに

小説は年に数冊しか読まなくなったが、この小説には度肝を抜かれた。豊富な知識、文学的な(?)情景描写、心象描写。世界が舞台であることの広がり感。構成の巧緻なこと。蒔野と洋子という二人の主人公の存在感と脇役にもある存在感。いやー久々に良質な小説を読みました。映画にならないかなぁ。映像美も期待したい。「マチネの終わった」後の最後の風景は胸に焼き付く。

著者が福岡(北九州)の出身ゆえ、福岡や長崎も少し舞台になっているのがイイ。