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基本、自分日記です。

密教 真言宗の総本山「高野山」の名宝展


初めて出かけたあべのハルカス美術館で「高野山の名宝展」を観た。
運慶作の国宝・八大童子に心動かされた。写実の技法と迫力表現は素晴らしい。


密教と言われると難しいのだが、大乗仏教を飛躍的に神秘主義化したものでその儀式は師匠から認められた弟子だけに秘密裏に伝えられるものだそうだ。ヒンズー教の影響もあるとか。曼荼羅の前で印を結び(身蜜)心に本尊・大日如来を念じ(意蜜)口に真言・呪文を唱える(口蜜)、この三つの行(三蜜)で大日如来と一体化し現在の身のままで即身成仏することができるのだそうだ。

別の言い方をすれば三蜜が行者に乗り移って(加持して)行者は法身の仏(ブッダの言う「自分の体は教えの集まり」ということ)と合一する。密教法身の仏というのが「密教最高の仏」すなわち大日如来(別名 毘盧舎那仏/ヴァイローチャナ仏)だと。

一般に難しい密教の教えを広めるために密教美術として曼荼羅や多くの作品が生まれたのも密教の特色だそうだ。

密教である真言宗は博多とも関係の深い空海が開いたもの。