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基本、自分日記です。

今年は桜が長持ち 

週末は岡山、倉敷、京都へ出張。
再び桜を楽しめました。

岡山、倉敷…汗ばむ陽気。
久しぶりの彼の地です。
大原美術館などへ仕事で…
       
       
        大原美術館
       
倉敷の美観地区。掘割の桜は散り始め。桜はこの時が最高だと思います。美術館で打ち合わせの後に、大原の素晴らしいコレクションを観てまわりました。
せガンティーニ作『アルプスの真昼』がこの美術館で好きな作品のひとつ。久々の再会です。そしてもうひとつ好きなのが佐伯祐三作『ヴェルダン』。この作品は昔、佐伯展でお借りしたもの。これまた再会です。懐かしい親しい人に会う感覚です。今度はいつ会えるのか…そう思いながら。
 

        円山公園
       
       
       
        

今年は、桜の下での宴はできませんでしたが、寒暖繰り返す気候のおかげで長持ちした桜をあちこちで楽しめました。
いくつも観ていると桜に人格があるように思えて。
円山公園の桜は老いさらばえていく往年の大女優のような。ステージの上に立ち、スポットライトを浴び大勢の観客に力を振り絞って演技する。翌朝、朝日の当たるその姿は、疲れきった老女優そのもの。
一方では、愛らしいピンクの花びらを枝から垂らし、活き活きと艶やかな乙女のような枝垂桜。老女優と違い、人々を近づける。
桜に人格を感じてしまった。
そうして、桜の花びらが晩春の穏やかな風に乗って舞う姿に情(こころ)かなしと我々日本人は感じることができるようです。


       


 佐伯祐三「ヴェルダン」              セガンティーニ「アルプスの真昼」
   
セガンティーニhttp://www.segantini-museum.ch/htmls/japanisch/index2.htm